開発者視点による課題分析と幅広い提案で確実に業務を改善
開発者視点による課題分析と幅広い提案で確実に業務を改善
業務の効率化を目指す企業や部署にとって、適切な改善案を見つけることは容易ではありません。「どこから手をつけるべきか」、「表面化している課題のほかに、見落としている問題はないか」など、多くの疑問が生じます。また、複雑化する諸問題に対しては、既存のツールや一般的な手法にとらわれることなく、柔軟な発想で最適な解決策を導き出すことが必要です。今回は、自身も開発者としてシステム構築に携わり、業務プロセスの本質的な課題を見極めて根本的な解決へと導くスペシャリストにお話を伺いました。
ーー得意分野を教えてください。
ーー得意分野を教えてください。
井崎:私の強みは、お客様の技術的なご相談に対する理解力と課題解決能力を掛け合わせたソリューション提案力です。前職では自治体向け基幹システムの開発を行っていたのですが、私自身が業務過多の状態で、同僚と共にたくさん残業していました。そこで、まずは自分の仕事をbat(Batch File Language)やVBAなど身近な言語で自動化して楽にし、さらに部署内でも利用できるような簡易ツールを自主的に開発して配布したのです。これは社内的な業務改善でしたので直接的な売上拡大にはつながりませんでしたが、自分で考え工夫したことが組織貢献に繋がる点に醍醐味を感じ、業務自動化の取り組み自体を本職にしたいと考えて転職した経緯がありました。
現在、私の所属部署では、主に民間企業様向けに、RPAやVBA、Webデータベース等を使って業務効率化をご支援しています。その中で私たちのチームは、お客様の業務整理や業務自動化の案件を自ら獲得してきたうえで、それを開発・納品して最終的に保守サポートまで行う、というようにプロジェクトの全工程に対応できる点が大きな特徴です。
チームリーダーである私自身は案件全体に関わりますが、特に、お客様に技術支援や自動化の提案を行って工数を算出し、費用を提示して契約に至るまでの準備や、高い品質を担保してプロジェクトが遂行されるよう管理することに注力しています。
すべての課題に必ず解決策がある
すべての課題に必ず解決策がある
ーーどのような課題を持ったお客様が多いですか?
ーーどのような課題を持ったお客様が多いですか?
井崎:やはり、業務改善や業務自動化に関する依頼が多いですね。たとえば「毎日手作業で2時間もかかっている業務を自動化したい」「属人化の解消のためRPAを導入したい」というような形の相談で、「現在の業務プロセスに問題があることは認識しているが、どこから手を付ければいいのか分からない」、さらに「根本的には何が問題で、どう解決すれば良いかを、社内では判断できない」といったケースが目立ちます。
中には「備品購入を担当している社員が、会社のお金で私的利用の物品を買っていないかを検知したい」といったご相談までいただきますが、すべての課題に対して、必ず最適な解決策を提案できるようにすることが私の信条です。
おかげさまで、長いお付き合いのあるお客様からは、顧客満足度アンケートで常に最高評価をいただき、特に、課題解決能力の高さを挙げていただいています。「業務がとても楽になった」、「思いがけない効果もあった!」というお声に加えて、「とりあえず、井崎さんのチームに相談すれば、何らかの解決策が見つかる」と頼っていただけることが、何より嬉しいですね。
ーーお客様と向き合う際に心がけていることはありますか?
ーーお客様と向き合う際に心がけていることはありますか?
井崎:いつも最優先に考えるのは、お客様が抱える課題の背景や本質をしっかり理解するということです。このため、表面的な要望だけでなく、背後にある潜在的なニーズや将来的な展望まで深く掘り下げられるようにヒアリングします。その際に心がけているのは、次のような点です。
まず、お客様の要望をそのまま受け入れるのではなく、「本当にその通りにすることが最適解なのか」を常に疑います。これは、本質的な課題を見抜いて、より良い解決策を提案するためです。
また、より効果的な解決策を提案するために、課題として提示された範囲だけでなく、関連業務全体のプロセスを把握するようにしています。単純に「自動化してほしい」といった要望に応えるよりも、業務フローの中で不要な作業を洗い出すなど、お客様自身も気づいていない課題を発見することが、根本的な解決につながるからです。
そのうえで、お客様とのコミュニケーションを密にとりながら、共に解決策を創り上げていくことを大切にしてきました。 打ち合わせについても、短時間で有意義な情報交換ができるよう、可能な限り事前に準備を行うことを徹底しています。
チームの人間力と対応力でビジネスの成長を支える
チームの人間力と対応力でビジネスの成長を支える
ーーお客様に提供していきたい価値について教えてください。
ーーお客様に提供していきたい価値について教えてください。
井崎:私は、基本情報技術者試験やJavaなどのプログラミング言語、Oracleデータベース、RPAツールなどの資格を保持しており、多岐にわたる技術的なバックグラウンドを持っています。これらの知見を組み合わせることで、既存のツールに縛られない柔軟な提案が可能です。状況に応じて、「このプログラミング言語で解決できます」、「このようなデータベースを構築すれば業務が効率化されます」といった具体案を提示しますので、お客様は解決策をイメージしやすくなり、安心して業務改善を進めることができます。
また、お客様が望まれている成果を出すことは当然のこととして、さらにその先にある「期待を超える価値」を提供することが目標です。お客様自身も気づいていなかった潜在的なニーズを満たし、業務効率化だけでなく、新たな可能性や付加価値の創出を目指します。
たとえば、定型的な業務自動化や効率化により、お客様が、より重要な業務に集中できる環境を生み出したり、 AIなどの最新技術を積極的に取り入れて既存の業務プロセスを革新し、単なる改善に留まらない、新たなビジネスチャンスやイノベーションを生み出すことが可能です。
その意味で、私たちのチームメンバーの人間力と対応力は、他社にはない大きな利点だと考えています。もともと弊社は人材開発の会社であるため、社員一人ひとりのコミュニケーション能力が高く、お客様との信頼関係を築くのが得意です。 それに加えて、私たちのチームは、お客様への提案からシステムの開発、運用保守まで一貫して対応できる能力を備えているので、複数の業者とやり取りする必要がなく、スムーズにプロジェクトを進められます。この一気通貫の対応力こそは、他のどこにも負けない強みといえるでしょう。
ーー今後、自身の業務や役割を企業の課題解決にどう活かしていきたいですか?
ーー今後、自身の業務や役割を企業の課題解決にどう活かしていきたいですか?
井崎:これからは、人材育成にも一層の力を入れていきたいですね。どの会社でもありがちな、一定以上経験値を積んだ「キーマン」にすべての判断が偏り、中間管理層への属人化や品質のばらつきが発生するようなことは避けなくてはなりません。そのためにも、若いメンバーに新しい成長機会をたくさん与えて経験値を増やしてもらい、次のアクションに活かせるように課題解決力を上げてもらうことを重視しています。それは、チーム全体の能力を底上げすることで、さらに多くのお客様に対して、高品質なサービスを迅速に提供できるようになるからです。
具体的には、チームメンバーが自身の課題に気づいて自ら成長できるよう、面談や日々のコミュニケーションを通じて、丁寧な指導を行なっていきます。特に、お客様の課題を理解し、解決策を提案する能力を育成して、すべてのメンバーがお客様の期待に応えられるようにすることが重要です。そこで、私自身の技術知識や経験を全メンバーで共有してチーム全体の専門性を高め、より高度な課題解決に挑戦できるようにします。
今後は、さらに最新技術の習得にも積極的に取り組み、常に新しい解決策をお客様に提供できるようにしつつ、多岐にわたる知識と経験を活用して、より高度な業務改善を実現することで、お客様のビジネスの成長を支援していきたいと考えています。