テクニカル領域からビジネス領域まで幅広く対応できるのが強み
顧客との関係構築や顧客体験の向上、具体的なターゲティング、施策の最適化などを実現できるデジタルマーケティングは、現代のビジネスにおいて不可欠な取り組みです。デジタルマーケティングを活用することで、競争力の強化や成果の向上が期待できます。今回は、そんなデジタルマーケティング領域のスペシャリストにお話を伺いました。
――得意分野を教えてください。
堀本:デジタルマーケティング領域に「広く深く」対応することが得意です。実際、これまで幅広い業種で30社ほどのお客様を支援してきました。「こういった企業ではこういった施策がうまくいった(いかなかった)」という経験がたくさんあることに加え、エンジニアリングのテクニカルな領域からビジネスの領域まで理解しているからこそ提供できるバリューがあると考えています。
お客様の支援では分析まで意識した実装設計ができますし、「うまくデータ分析ができない」という課題があればエンジニアリングの知見を活かして実装方法を提案することも可能です。どちらかの領域に知見があるコンサルタントはいますが、両方を理解して統合的な話ができる人はあまり多くないのではないでしょうか。
――どのような課題を持ったお客様が多いですか?
堀本:よくある悩みは、Googleアナリティクスの活用についてです。無料で利用できるため導入している企業は多くありますが、「取得したデータをどのように活用すべきか分からない」というケースが少なくありません。また、「いろんな担当者がいろんな目的でデータを使おうとするため、最適な実装に至らない」というお話もよく聞きます。そういったお客様が「導入して終わり」にならないよう、業務プロセスを整理したり、実装の設計をしたりして効果的な活用をご提案しています。
――運用を見据えてクリティカルな提案ができるということですね。
堀本:テクニカル領域とビジネス領域を踏まえた統合的なアプローチは、実際にお客様からも好評をいただいています。パーソルグループで定期的に実施している複数項目のお客様アンケートでは、「オール5(満点)」を獲得しました。私は昔からすぐに手を挙げるタイプなので、興味を持ったことに挑戦し続けた結果として、デジタルマーケティングの幅広い領域で価値を提供できるようになったのかなと思っています。
お客様も自分たちも「納得」できる支援をすることが大切
――お客様と向き合う際に心がけていることはありますか?
堀本:最も意識しているのは、お客様の「納得」です。デジタルマーケティングでは正解がないことも多いので、その中でいかにお客様に納得していただける提案や成果が出せるかを意識しています。
実際、お客様のご要望にそのまま応えようとすると、実現することが技術的に難しいケースもよくあります。ですが俯瞰して考えると、ご要望の背景に本質的な課題が隠れていることも少なくありません。本質的な課題が把握できれば、「この場合はこちらの選択肢のほうが有効」といったように代替案を考えることも可能です。このように、あらゆる視点で物事をフラットに考え、お客様に納得していただける提案内容やアウトプットが実現できるよう意識しています。
――お客様の協力なくして支援は成功しません。その意味で、「納得」は非常に重要ですね。
堀本:実は、この「納得(納得感)」というのは私の上司がよく使う言葉なのです。お客様に納得していただくのはもちろんですが、「私たちサービス提供側の人間も、納得できるまで粘り強く考えて提案しなければならない」という意味もあると思っています。
難解な課題でもデジタルマーケティングで解決し続けたい
――お客様に提供していきたい価値について教えてください。
堀本:お客様のビジネスに貢献できてこそ私たちは介在する意味があるので、今後も成果を出し続けたいですね。デジタルマーケティング領域はツールや技術の移り変わりが激しいので、常に新しい情報をキャッチアップしてお客様に提供していく点に価値や面白さを感じています。今後は生成AIなども活用しながら、より生産性を高められるプロセスを構築していきたいです。
――今後、自身の業務や役割とはどのように向き合っていきたいですか?
堀本:今は裏側でプロジェクトのマネジメントを担いつつ、フロントでコンサルティングやエンジニアリングもしています。全体を管理することにも楽しさはありますが、やはり現場のエキスパートとしてお客様と相対しながら課題を見つけ、自分の提案によってお客様の事業が成長していく過程を見ることのやりがいも大きいですね。
多くのことに触れるのは好きなのですが、一人でできることは限られています。そして、私がすべてを担ってしまうと属人化してしまうという課題もあります。お客様に最大限の価値を提供するためには、後進の育成も考えなくてはなりません。業務が属人化しないように「組織として高いレベルの価値を提供し続けること」を意識していきたいです。