社員インタビュー
採用のゴールはひとつだけど、ゴールまでの道のりは複数。さまざまな道のりを経験できるのがRPOの魅力。
金保 実MINORU KANAYASU
HRソリューション/ヘルスケア
前職ではリゾートホテルを運営しているベンチャー企業で、主に採用業務を担当。企業人事だけではできることに限界があると感じ、転職活動をスタート。さまざまな企業の採用を経験できるRPOに興味を持ちパーソルビジネスプロセスデザインに中途入社。現在は複数企業の中途採用プロジェクトに従事している。
自社の採用業務を経験したことのある方なら、「自分の採用知識は偏っているのでは?」「他社ではどうしているのか?」など不安を覚えたことのある方もいるのではないでしょうか。今回インタビューした金保も同じ経験をした一人です。そんな金保が最終的に選んだのは自社採用業務ではなくRPO※1でした。本インタビューでは「なぜRPOを選んだのか?」「RPOでどんな知識や経験ができたのか?」などについて語ってもらいました。
- RPO:Recruitment Process Outsourcingの略。企業の採用活動を外部パートナーへ委託すること。
RPOの魅力に気づきパーソルビジネスプロセスデザインへ
前職の仕事内容と転職しようと思ったきっかけを教えてください。
不動産事業とリゾートホテルを運営しているベンチャー企業に入社し、そこで人事だけでなく総務や労務全般を担当していました。その中でも求人媒体やエージェント、求職者との各種調整や交渉などを行う採用業務がメインの仕事でしたね。
業務内容に不満などはなかったのですが、ベンチャー企業ならではの苦労もありました。すべての業務が初めての経験でしたが、私と一緒に採用を担当されていた先輩社員も採用業務に関しては知見が浅く、あまり教えてもらえるような環境ではありませんでした。半年ほど経ったときに「今後のキャリアのことを考えると、ここよりもっと良い環境があるのではないか」と思ったことが転職活動のきっかけです。もちろん自分でキャッチアップして、社外担当者と必死にコミュニケーションを取った経験は今にも活きていますが、ロールモデルがいなかった当時はすごく大変でしたね。とはいえ、すでに採用が進んでいる求職者、そして部門の皆さんに迷惑はかけられないですし、その業務が落ち着いたタイミングで転職をしました。
パーソルビジネスプロセスデザインに応募したきっかけは?
転職活動をしていた当初の転職軸が「自宅から通える」ことと「採用業務ができること」だったのですが、そんな時にたまたまこの条件に合うパーソルビジネスプロセスデザインの求人を見つけました。応募したきっかけはそこでしたが、RPOについて調べていくうちに、どんどん志望度が上がっていきました。それにパーソルグループというところにも会社としての安定感を感じましたね。
RPOについて調べていくうちに志望度が上がった理由は?どういった所に魅力を感じました?
RPOの最大の魅力は、いろいろな会社の採用業務を経験できるところです。企業人事では自社の採用業務しか経験できないんですよね。前職がベンチャー企業だったことで、媒体差配やエージェントコントロールなど採用業務一式を担当することはできたものの、より良い採用手法や採用トレンドのキャッチアップにはいつも苦労していました。また、会社によっては、採用業務を工程別に分業にされているケースがあります。そのような場合は、採用業務の一端を担うことしかできなかったり、その会社特有の知識やスキルしか身につかない可能性があるんです。
でもRPOなら複数のお客様の採用業務を代行するので、さまざまな業界や職種の採用を経験できます。使用する媒体や手法も企業によって異なるので、対応する業界や職種によって、幅広いスキルや知識を得ることができます。このことが、企業人事でなくRPOでキャリアを高めたいと思った最大の理由ですね。
入社する前に不安だったことはありますか?また、それは解消できましたか?
もともとはオフィス勤務を想定していましたが、入社後に担当する予定だったプロジェクトが変更となり、在宅勤務になると聞いた時は少し不安になりました。一通りの採用業務経験はあるものの、在宅で一人だけで仕事をすることが今まではなかったので、自分一人でできるのか、分からないことなどはどうすればいいのかなど不安でした。
ですがいざ業務がスタートすると、先輩や上司だけでなくお客様も在宅勤務だったので、そんな環境で仕事を続けていくうちに自然と慣れていきました。それに入社した当初は周りの先輩や上司がすごく気にかけてくれたので、不安になることは一切なかったですね。
RPOだからこそ得られる採用の経験や知識は多い
現在の業務内容は?
今は3つのプロジェクトを担当していて、主な業務内容は「クライアントの採用企画」です。お客様のお悩みは本当に多岐にわたります。その中でもやはり多いのは「ほしい人材が集まらないこと」ですね。たとえどんなに応募者を多く集めても、お客様が求める人物像にあった応募者が少ないと結果として採用に至らず、お客様のお悩みを解決したとは言えません。
なので、まずはお客様の求める人物像をしっかりと理解する。その後に、どうやって適切に応募者を集めるかを考えます。最終的に、応募者が「この会社に入りたい」と思い、お客様も「この人とはたらきたい」と思える機会をどれだけ多く作れるか、それが私の担当している「採用企画業務」としてできる最大の価値提供かなと思っています。
複数企業の採用代行を経験して得られた知識や経験はありましたか?
もちろんあります。それぞれのお客様で採用する職種はバラバラですし、採用フローや使用するシステムなども異なります。その分、自社の採用の経験だけでは手に入らなかった知識やスキルが幅広く身についたと思いますね。例えば、採用サイトの制作支援や面接官トレーニング動画の制作などを経験したことで、採用サイトの制作の流れや動画制作の流れ、面接ノウハウなども知ることができました。
採用業務のゴールはもちろん、一緒にはたらきたいと思える人を採用することだと思いますが、ゴールまでの道のりは一つではないと思っています。いろいろな道のりがあって、その道を増やし続けられるように日々業務に励んでいます。将来的に転職してほかの企業の採用を行うことになっても、この経験や知識が活かせると思いますし、何よりも自分自身の市場価値を高められていると実感しています。
クライアントの採用代行をするにあたって、どの程度の裁量権を持っていますか?
お客様にもよりますが、基本的に採用企画業務では多くの裁量権をもって動けています。「他社様ではこんなことをやって成果が出ました。御社で実施するとこんな成果を見込めますが、チャレンジしてみませんか?」と提案することもあり、RPOだからこそできることだと思いますね。その提案が通って結果につながった時は、純粋にやって良かったと嬉しい気持ちになります。
もちろん母集団形成だけでなく、選考中の歩留まり改善や選考フローの見直しなど、採用活動がより良くなることはどんどんお客様へお伝えします。すべてがうまくいくとは限りませんが、こういったことも裁量権をもって取り組めている証拠かなと思いますね。
クライアントの採用代行を担当することに、プレッシャーはありますか?
お客様に代わって採用業務を行っているため、採用成果に対して責任やプレッシャーを感じることはありますね。特に採用業務は市場や競合、候補者様の動向、選考関係者の協力体制といった外部要因の影響を受けやすく、施策を行ったとしても一定の成果を得られるとは限りません。提案した施策がうまくいかず、その結果を報告するときは少し強い気持ちが要りますね。ですがその分、達成できた時の嬉しさとやりがいは大きいですよ。
社内外問わず、横のつながりで得られる情報や知識が多くある
パーソルグループ間での情報共有などはありますか?
これも多いですね。自身が担当するプロジェクトで採用する職種の市場調査をする際に、グループ会社の担当者と連携することもよくあります。また、グループ会社間だけでなく、自身が所属する部署でもナレッジ共有会をつくって積極的に情報交換をしています。ほかのプロジェクトでの採用成功事例を共有したり、人材紹介会社での経験があるメンバーに、人材紹介会社のコーディネーターが考えていることなどを共有してもらったり、さまざまな情報を共有しています。
プロジェクトのチーム体制について教えてください。
プロジェクトによって異なりますが、2~3名のプロジェクトもあれば、大きいものだと10名以上のプロジェクトもあります。私が所属している3つのプロジェクトはそれぞれ3名、5名、7名のチーム規模ですね。
チームづくりで意識しているのは、相談しやすい環境にすることです。分からないことを気軽に聞ける、もし何かミスをしても報告しやすい雰囲気のチームにしたいと考えています。
はたらき方や、ワークライフバランスの面では満足していますか?
とても満足しています。有給休暇も取りやすいですし、ワークライフバランスがすごく整っていると思います。上司が率先して休暇を取っているので、部下も取りやすいです。なので、休暇を取る時の罪悪感みたいなものがまったくありません。ちなみに、チームの中で有給休暇を取得するときは「謝るのは禁止。感謝を伝えよう」というルールにしています。なんとなく、休むときは「申し訳ないな」と思う気持ちがあると思うのですが、ほかのメンバーは迷惑に思うことって絶対にないと思っています。だからこそ、「ありがとう!」と伝えれば全員ポジティブになれるので、このルールを設けています。
今後やってみたいことや将来のキャリア、理想の未来などを教えてください。
一つのプロジェクトに深く入り込むPM(プロジェクトマネジャー)やリクルーターといったキャリアを目指す人が多いのですが、私は複数のプロジェクトに関わりながらフォローやサポートをすることのほうが得意ですし、好きなんですよね。今も、そしてこれからも、組織やプロジェクト運営に広く携わり、チームやメンバーの成長を後押しするような存在になりたいです。イメージとしては、マネジャーと各PM、メンバーをつなぐ、かけ橋のようなポジションとしてのキャリアパスを新たにつくれたらいいなと考えています。
所属部署・掲載内容は取材当時のものです。