2020/02/27
サービス

ドローンコンソーシアム 地域の担い手によるドローン公開実証実験を実施

~災害時の初動に必要な情報収集や物資輸送実験を実施~

総合人材サービス・パーソルグループのパーソルプロセス&テクノロジー株式会社(東京都江東区、代表取締役社長:横道 浩一)は、広島県神石高原町にて、「いつまでも安心して暮らせるまちづくり」を目指し、直面する災害対策や物資配送等の課題をドローンを活用して解決するため、令和元年10月1日にドローン技術を持つ企業や団体と共にドローンコンソーシアム( ※1)を立ち上げ、活動を行ってまいりました。

この度2月27日(木)に、本プロジェクトの担い手である地域住民によるドローン公開実証実験を実施したことをご報告させていただきます。

  • 神石高原町ドローンコンソーシアム参画企業・団体
    広島県神石高原町、油木協働支援センター、株式会社アイ・ロボティクス、学校法人慶應義塾 慶應義塾大学SFC研究所、国立研究開発法人 防災科学技術研究所、ドローン・ジャパン株式会社、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社、楽天株式会社
ドローン操縦研修の様子
ドローン操縦研修の様子

本実証実験の概要

実施日

 令和2年2月27日(木)

実施場所

広島県神石高原町
神石高原ティアガルテン/仙養ヶ原ゴルフクラブ/仙養グラウンド(旧仙養中学校)

参加団体・企業

広島県神石高原町、油木協働支援センター、株式会社アイ・ロボティクス、学校法人慶應義塾 慶應義塾大学SFC研究所、国立研究開発法人 防災科学技術研究所、ドローン・ジャパン株式会社、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社、楽天株式会社

実施内容

地域の担い手によるドローンを使ったマップ作成
孤立集落への物資輸送を想定したドローンによる物資輸送実験

(地域の担い手)
佐藤 仁史 様 消防団
福原 忠大 様 消防団
前原 等  様 自治会
田邉 清正 様 自治会
宮池 研吉 様 地元企業

実施背景と目的

神石高原町では、コンソーシアム参画団体の知見とドローン技術を活用して「いつまでも安心して暮らせるまちづくり」を進めていくとともに、神石高原町をドローン技術の開発や活動拠点としたい企業・団体からの参加を得て、地域へのノウハウ移転と生業の創出を目指すこととしています。

2019年度の主な取り組み

  • 災害発生時の速やかな情報収集を実現する、ドローンによるマップ作成
  • 孤立集落への物資輸送を目指したドローンによる物資輸送実験
  • 上記を地域の住民で運用し完結させる体制を構築すべく担い手育成

実証実験について

2019年度は町内の2エリアのマップ作成と1コースでの物資輸送を研修しました。
今後、更なる担い手の増加や他地域へ横展開されていくことが重要と考えており、その土台となる2019年度の成果の報告会として、担い手によるデモを実施しました。

デモ1:ドローンによるマップ作成

上空から町内の情報を撮影し、災害前後の比較による被災状況の正確な把握ができることを目的として実施しました。具体的なマップ作成のプロセスは、発災時に地元の担い手がドローンを飛ばして、上空から町内の情報を撮影。撮影した画像をシステム上でオルソ化(1枚の画像に)し、マップアプリに取り込み、災害前後の比較による被災状況の正確な把握を行います。

ドローンによるマップ作成の流れ
①ドローン飛行による撮影、②オルソ画像の撮影、③マップアプリへの取り込み、④撮影地域の前後画像を比較

②~③はデータの容量が大きいため、実証実験当日は①のドローン飛行のデモと
過去に作成した比較マップをお見せしました。

[図1 マップ画像]

実際の災害時の画像を引用したイメージ
左:災害前 右:災害後
左:災害前 右:災害後

出典:
左:「国土地理院が撮影した空中写真を使用して防災科学技術研究所が作成したオルソ画像」
右:「防災科学技術研究所撮影・オルソ画像作成」

災害初動マッピングシステム
撮影した画像をシステム上でオルソ化、災害前後の状況を比較
撮影した画像をシステム上でオルソ化、災害前後の状況を比較

時期の異なる画像を画像中央のポインターを左右にずらすだけで、シームレスに比較ができるシステム

デモ2:ドローンによる物資輸送実験

ドローンによる物資輸送については、現時点では法令面、技術面の課題があるものの、将来的にマップ情報をもとに孤立地域をすみやかに把握することが可能となれば、該当地域への緊急物資の輸送も視野に入れることができるため、飛行訓練や飛行ルートを含めた仕組みの確立を目指しました。

[図2 飛行ルート画像]

図2 飛行ルート画像

発表資料から抜粋

地産地防プロジェクトに関連する今後の活動

令和 2年4月 防災科学技術研究所より本件の研究資料を発表
令和 2年5月 神石高原町にて本件に関わるシンポジウムを開催予定

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社について< https://www.persol-pt.co.jp/

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社は、パーソルグループの「ITOセグメント」中核会社として、人・プロセスデザイン・テクノロジーの力で、人と組織の生産性を高めることを使命としています。
お客様の事業課題に応じたコンサルティングやシステム開発、アウトソーシングのほか、人とテクノロジーが共存できる社会を目指し、RPAやAIなどを駆使した最新のテクノロジーやサービスを提供してまいります。

「PERSOL(パーソル)」について< https://www.persol-group.co.jp/

パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、人材派遣サービス「テンプスタッフ」、 転職サービス「doda」をはじめ、ITアウトソーシングや設計開発など、人と組織にかかわる多様なサービスを展開しています。また、人材サービスとテクノロジーの融合による、次世代のイノベーション開発にも取り組んでおり、市場価値を見いだす転職サービス「ミイダス」、ITイベント情報サイトおよびイベント&コミュニティスペース「TECH PLAY」、オープンイノベーションプラットフォーム「eiicon」、クラウド型モバイルPOSシステム「POS+ (ポスタス)」などのサービスも展開しています。

本取り組みに関するお問い合わせ

神石高原町役場 政策企画課 内藤
TEL 0847-89-3351 FAX 0847-85-3394 MAIL:  jk-seisaku@town.jinsekikogen.lg.jp

ドローンサービスに関するお問い合わせ

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社 広報担当:恩地・杉山
TEL:03-6385-6866 FAX:03-6385-6671 MAIL:  pr@persol.co.jp

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