教育現場の課題に沿った支援
2020年度よりプログラミング教育が必修化となりましたが、教育現場においては、教材含め授業の準備が間に合っていないことや、内容理解に十分な時間を確保することが難しいといった課題が、2年経過した今なお続いている現状です。
今回豊洲北小学校からの支援要請を受け、全教員を対象に「プログラミング教育研修」を実施しました。
当日の研修概要
研修当日は、前半はプログラミング必修科目である6年生の理科の単元「電気のしくみ」の授業について、プログラミング学習教材「MESH」の使い方から実践までを解説し、全学年の教員に体験していただきました。
また後半は、2020年に全国の小学校に無償提供した「プログラミング教育マニュアル」を基に、各学年の教員がグループに分かれて模擬授業を行い、実際にプログラミングに触れていただくことで、9月以降の授業のイメージを膨らませられるような研修を行いました。
当日の研修内容
研修当日は体育館に集まり、1時間を前半と後半に分けて研修を行いました。
まず前半は、豊洲北小学校で使っている教科書の内容に沿って、プログラミング必修科目である6年生の理科の単元「電気のしくみ」の中の、電気を効率的に使う仕組みについて、研修を行いました。
プログラミング学習教材「MESH」の使い方から実践までを、解説しながら教員の皆さんに体験していただく形です。
どの教員も6年生を担任する可能性があるので、今年度6年生を担任している教員だけでなく、全教員に体験してほしいとの学校側のご意向により、全教員を対象に、5グループに分かれて実施しました。
乾電池と豆電球をつないだ回路にMESHブロックの1つである明るさセンサーを組み込みます。
またタブレット端末では
・暗いとスイッチが入る
・明るいとスイッチが切れる
というプログラムを組みます。
実際に明るさセンサーを手で覆い隠して暗くすると、豆電球が光り、各グループから「おぉ!」と歓声があがっていました。こちらは、例年6年生の1月頃学習する予定の内容とのことです。
また後半は、2020年にパーソルP&Tが全国の小学校に無償提供した「プログラミング教育マニュアル」を基に、学年ごとにグループに分かれて模擬授業を行いました。
参加いただいた先生方の感想
実際にプログラミングに触れていただくことで、通常の授業にプログラミングを絡ませるイメージを先生方が膨らませられるような研修を行いました。
先生方からは、
「面白かった」
「実際に取り組むことで、理解が深まった」
などのコメントをいただきました。
プログラミング教育は先生方も経験があまりない中で実施するため、まずは先生方自ら面白さ、楽しさを実感していただくことが重要だと感じています。
今後も社会・地域に貢献できる取り組みを継続して実施予定です。
※記事に出てくる名称、内容等は取材当時のものです。