プログラミング教育支援を開始
2020年度から「すべての小学校でプログラミング教育の必修化」が決定しました。
しかし、必修化開始を前に、各小学校、教育委員会では、端末や授業内容の設計といった準備が間に合っていないことや「プログラミング教育の基本的な考え方」に関する理解が十分でないといった課題が多く挙げられていました。
そんな中、本社近隣の豊洲北小学校から支援要請を受け、児童にプログラミングの出前授業を実施することになりました。
豊洲北小学校の副校長先生から2020年度のプログラミング教育必修化に向けて、教員と児童それぞれに向けた教育支援の依頼をいただきました。
教員については、夏休みの期間中に、文部科学省から示されている学習指導要領「プログラミング的思考」の読み解きと、児童に行うプログラミング教育の模擬授業を実施。
また、児童については、4~6年生の全クラス各2時間(計14クラス)の授業を実施し、事前準備~授業計画~授業サポートまでトータルで支援を行いました。
児童向け授業内容の紹介
授業は次の順番で進められました。
【プログラミングについて考える】
みんなの身近にあるコンピューター、パソコンやスマートフォン、ゲーム等にどんな機能があるか、考えていきます。
パソコンには、検索ボタンを押すと結果を表示する機能、スマートフォンには、メッセージを受け取る機能、ゲームには、敵に当たったらダメージを受ける機能等があります。
プログラムとは、「コンピューターに命令を出して思い通りに動かす」ということ。
そして、プログラミングとは、プログラムを作ることです。
似たような言葉でプログラマーという言葉がありますが、プログラマーはプログラミングをする人のことを言います。
【プログラムを作る】
実際にコンピューターに命令を出す学習をするために、Scratch(※1)やBlockly Games(※2)、Viscuit(※3)を使ったプログラミング体験を行い、プログラムを作るときの考え方を学んでいきます。
・○○してXXして△△する
・もし○○だったらXXする
・○○の間、ずっとXXする
世の中にある、難しいプログラムもこの組み合わせで作ることができます。
(※1)MITメディアラボが開発したプログラミング言語学習環境
(※2)Google社のGoogle Blocklyを使って開発されたプログラミングが学べるゲームがウェブ上でできる学習環境
(※3)2003年にNTTの研究で開発された「誰でもプログラミングを体験してコンピュータの本質が理解できる」をコンセプトとしたビジュアルプログラミング言語
授業を体験した子どもたちの声
- 「自分の好きなようにコンピューターを動かせることが楽しかったです。」
- 「指示通りにできなかった時、その理由を探すことに興味をもてました。」
- 「プログラム通りに動いた時、とても達成感を感じることができました。」
授業を見学していた教員の声
- 「子供たちに、プログラミングは何か、という説明がとてもわかりやすかったです。」
- 「わかりやすくゲーム感覚で取り組まることで、プログラミングが楽しいという経験になったと思います」
教育現場の課題解決に向けて
パーソルプロセス&テクノロジーは、教育現場の抱える課題に寄り添いながら、多くの小学生にITの楽しさやテクノロジーの可能性を伝える場を提供していきます。
※記事に出てくる名称、内容等は取材当時のものです。