関東大震災100年から防災の重要性とドローンの活用について学ぶ
今年は「関東大震災から100年」ということで、大震災の被害状況について、防災の重要性、災害時のドローンの活用について、ドローンのデモンストレーション、児童たちによる操縦体験、大型ドローンおよび関東大震災の資料鑑賞など、「知る」「考える」「触れる」「体験する」をすることで、少しでも防災とドローンに興味を持ってもらいたいと考え、授業を実施しました。
授業内容の紹介
パーソルプロセス&テクノロジーの社員が講師となり防災授業がスタートしました。
まずは座学で防災とドローンについて実際の映像や機体を用いて学びます。
【防災の重要性とドローンの活用について学ぶ】
関東大震災の被害状況や大震災のがれき処理を兼ねて埋め立てが行われた豊洲エリアの成り立ちについて、防災について、ドローンの特徴や役割について説明しました。講師から「災害時にドローンを使ってなにかできることはないでしょうか?」という問いかけに対して子どもたちからは「上空を移動するため、大切な人や困っている人が居たら助けることができる」「地震などが発生した時に水などを運ぶことができる」といった意見が出ました。
【ドローンのデモンストレーション飛行】
災害が発生し教員が負傷したと想定し、中型ドローンを用いて教員に救援物資を運搬するというデモンストレーションを実施。氾濫した河川に見立てたブルーシートを超えて、救援物資が到着すると、子どもたちからは大きな歓声があがりました。
【ドローン操縦体験】
各クラスの代表児童8名が小型ドローンの操縦に挑戦。
ミッションは子どもたちが機体に質問を記載した紙カードを取り付けて、河川の先にいる教員に届け、そして教員が回答を書いた紙をドローンに取り付けて児童が受け取る、ということ実施しました。ドローンの操縦が難しく、上下左右に飛んでしまうドローン。社員がサポートをしながら無事、質問と回答用紙の受渡ができました。
【展示ドローンと関東大震災パネルの鑑賞】
体育館の一角に、デモンストレーションと操縦体験に使用したドローンとは異なる2機の大型ドローンを展示。実際に機体を触る体験をしました。また関東大震災のパネルも展示し、過去の災害について理解を深めました。子どもたちは真剣な表情で鑑賞していました。
授業を体験した子どもたちの声
- 「ドローンは物資を輸送したり、被災した人を発見したり、さまざまな用途があってすごいと感じました。」
- 「もっと地震や防災について学びたいと思いました。」
- 「災害について学び、実際に災害が起きた時に家族と集合場所を決めておくことや、防災バックなどを準備してなど、備えておくことが大切だと感じました。」
防災×ドローンのこれから
パーソルP&Tは、地域貢献活動の一環として、2019年より「プログラミング授業」の実施や、全国の小学校に「プログラミング教育マニュアルの配布」を行うなど、子どもたちがテクノロジーを身近に体感できる機会の提供や、教育現場へのICT教育支援を継続的に行っています。
また、パーソルP&Tの「ドローン・MaaSソリューション事業」においては、ドローンを活用した災害ソリューションなど、ドローンの社会実装に向けてさまざまな取り組みを行っています。
「関東大震災から100年」の節目となる今年、ドローン防災教室の学習と体験を通じて、関東大震災の被害状況から考える防災の重要性や、防災におけるドローンの可能性を子どもたちに伝え、「テクノロジー×防災」への理解促進や興味喚起につながったのではないかと思っています。
パーソルP&Tは今後も、多くの子どもたちにテクノロジーの可能性やドローンの社会受容性を高めるきっかけになるような取り組みを実施していきたいと考えています。
※記事に出てくる名称、内容等は取材当時のものです。