一般的なアウトソーシング企業選定基準
- 単純に費用が一番安い
- 納期が守れる
- 会社自体の信用力
- 業務の実績(経験)
以上のような観点から、社内で検討を重ね、アウトソーシング先を決定していくのが一般的ではないでしょうか。
この中で、費用だけが、具体的に数字として比較できる部分で、それ以外の評価方法は実は曖昧です。
アウトソーシング先の能力を見極めるには
実績、実力を見極める方法として、業務の依頼を出される際にお客さま側が作成する、RFP:Request For Proposal(提案依頼書)を利用するやり方があります。
どういった業務をどういった条件で…。
業務の内容にもよりますが、どんなにRFPを細かく記載しても、その内容だけで見積もることは難しく、たいていは見積もりの前に、追加で質問しなければなりません。
そこで、どんな質問をしてくるか、という点を見極めのポイントに設定します。
経験のある、能力のあるアウトソーシング先であれば、必ず確認するだろう内容を事前に設定し、その項目をRFPからわざと外してみるのです。
その項目をキチンと質問してくれば、そのアウトソーシング企業の実力の一端が裏付けられることになるはずです。
※上記内容はすべての業務や状況に即した内容ではありません。また、上記の策を講じたことによる影響に関しては、当社では責任を負えません。ご了承ください。
BCPの観点からアウトソーシング先を選定する
アウトソーシング業界は、もともとはいろいろな業態の集まりなのです。
ソフトウェア開発、印刷、人材派遣、イベント企画、倉庫、配送、銀行、保険…etc.
- 開発が本業だが、開発単体ではなかなかビジネスが発展できないので、開発とセットで業務運用部分までを請け負う。
- 印刷が本業だが…。
- 配送が本業だが…。
- 銀行の事務処理センターだが、他社の処理も…。
といった具合に、まずは「本業」があって、その「本業」を発展させたり、「本業」だけではなかなか事業として伸びないなどの理由から、受託業務までサービスとして提供していたりする会社がほとんどです。
アウトソーシングという事業、特にビジネスプロセスを受託する業務は、お客さまの業務を受託し続ける義務が発生します。
しかし、時に「アウトソーシング分野はあまり儲からないから…」「本業が忙しくなったから」という理由で、お客さまからお預かりした大事な業務を、自社の都合で放棄してしまうアウトソーシング先も、残念ながら存在することも確かです。
ビジネスプロセス部分のアウトソーシングをご検討される場合、アウトソーシング先を選ぶ際には、「アウトソーシングの割合はどれぐらいなのか?」を聞くようにすると良いかもしれません。
自社におけるアウトソーシング部分の割合が高ければ高いほど、前述した「本業が…」という理由で、大事な業務を放棄される最悪の事態は避けられる可能性が高いと思われます。
会社の貸借対照表や帝国データバンクなどの情報からは、これらの取り組みは見えません。
※上記は特定の企業や団体に対しての内容ではなく、あくまでも一般的な事象からの内容となります。
また、すべてが上記内容に当てはまるケースでもございません。