市民活動の情報発信をサポート!サイトリニューアルの実施によってアクセスが倍以上に増加

江東区役所

業種
官公庁
導入部署・部門
公共ソリューション部

成果

江東区様は、もともと市民活動の情報発信を紙の冊子で行っていましたが、パーソルビジネスプロセスデザインのサポートにより、『元気365』というサービスを活用して専用のホームページ『ことこみゅネット』を立ち上げました。それにより多くの団体が情報発信をするようになりましたが、10年が経過するとデザインはもちろん、セキュリティなども時勢と合わなくなってしまいます。そこで、大幅なリニューアルを実施。それにより、様々な問題をクリアし、アクセス数も倍以上へと増加させたのです。

Before

・市民活動の情報発信サイトが、時勢に合わなくなった
・サイトを活用している団体が固定化されている

After

・リニューアルを実施することで、発信・閲覧がしやすくなった
・マルチデバイス化、セキュリティの強化が実現できた
・サイトへのアクセス数も倍以上に増加

目次

    導入前の課題

    冊子での情報発信に限界があり専用サイトを立ち上げるも、10年経過で時勢に合わず

    江東区役所

    江東区様では『江東区内で行われる市民活動に関する情報』を発信していく手段として、以前より“紙での冊子”が作られていました。

    市民活動というのは、地域の様々な課題の解決を目的とした、営利を目的としない活動をいいます。例えば「ダンスサークル」であるとか、「花火大会実行委員会」といった集まりです。そういった活動を行っている団体の活動情報を写真付きで掲載した冊子を制作し、区の関係施設に配架されていたと言います。

    しかし、区民協働推進担当係長である小林様は次のような課題を口にされました。「紙媒体なので発行部数も当然限られていますし、制作には時間も掛かりますので、“どこまで届いていたのか分からない”といった懸念はあったかと思います。団体側としても、自分たちの情報を一般的に広めるには冊子だと厳しい部分があったのではないでしょうか」

    そうして江東区様は、「専用のホームページを制作して、そこからの情報発信を行おう」と考えます。パーソルビジネスプロセスデザインは前身の会社時代からそのお手伝いをさせていただいており、『元気365』というサービスを活用して、専用のホームページ『ことこみゅネット』を立ち上げました

    サイトを立ち上げる年の3月に東日本大震災が発生したことによって「NPO団体の活動」や「地域の繋がり」が見直されたことなども要因となり、登録団体数は220まで増加して活動が活発になっていきました。

    『ことこみゅネット』を利用いただく場合には「団体登録」が必要となり、登録した団体は固有のページを保有できるようになります。そうして、多くの団体が自ら編集をしながら情報を発信していきました。しかし、そこから10年が経過すると、『ことこみゅネット』も様々な面で見直しが必要になってしまったのです。

    取り組み内容

    リモートでの打ち合わせを重ねながら、リニューアルを実施

    立ち上げから10年が経過した『ことこみゅネット』は、セキュリティの基準や総務省が打ち出しているウェブアクセシビリティの基準を達成できなくなっていました。また、デザイン面においても「今の時勢に合わないものになっていた」と小林様は言います。

    「10年ぐらいそのままになっていたこともあって、管理している私たち個々人の感想としても『もう少し見た目が……』というのもありましたし、“タイミングがあればアップグレードしたい”という話はありました」

    また、10年前と異なるのはスマートフォンやタブレットの普及です。そういったマルチデバイス対応もできておらず、『ことこみゅネット』をスマートフォンから閲覧した時にもかなり見づらい状態になっていました。

    小林様も「スマートフォンで見にくいので、区民の皆様が存在に気づいていない可能性はあったと思います。区報などに『こういうサイトがありますよ』というのは定期的に載せていたんですが、QRコードを読み取っても字が小さい状態のサイトしか出てこないので、そこから先に利用が進まないというのはあったんじゃないでしょうか」と言います。

    そこで改めて、パーソルビジネスプロセスデザイン側から「製品を刷新したいので、リニューアルさせてください」とお願いをし、リニューアルを実施しました。ただ、リニューアルのタイミングがコロナ禍の真っ只中ということもあり、それによる苦労や不安はあったようで、小林様は次のように口にされました。

    リニューアルに関する打ち合わせは基本的にリモートで実施しました。こちらもシステム入れ替えなどには慣れていないので『大丈夫かな?』という心配はありましたね」

    また、リニューアル後のシステムについても、操作方法や名称などが変更になった部分もあったため、慣れるのに少し時間が掛かったようでした。

    導入の効果

    アクセス数が倍以上になり、「見てもらえている」という実感も湧いた

    江東区役所

    江東区様の不安を払拭しながらも、2022年4月に『ことこみゅネット』のリニューアルが行われました。実際にどのような効果があったのか小林様に聞いてみると、次のようにお答えいただきました。

    「まずはやっぱり、デザインが一新されて見やすくなったというのはあります。それと、記事を載せる際の入力の仕方としても、必要な枠が以前より整理された形で用意されているので、分かりやすくていいんじゃないかと思っています」

    さらに、対外的な見られ方についても言及いただきました。「以前に比べても『たまたま見かけた』みたいなことが増えている気がします。今までは、登録団体の皆様が粛々と記事を上げている印象でしたが、リニューアルしてからは問い合わせが来たり、機能についての意見をいただいたりと、『見てもらえている』という実感がありました

    また、『ことこみゅネット』の実際の数値についても、地域振興係の後藤様から次のようなコメントをいただきました。

    「リニューアル前は月間のページビューとして2000~4000くらいが平均でした。ただ、リニューアル後は直近の6月で9000以上になっていますので、倍以上の数字にはなっています

    コロナ禍ということもあって団体の活動は制限されてしまい、活動自体をやめてしまう団体も出てきてしまったようです。ただ、閲覧する側にとっては時間的な余裕ができたとも考えられます。

    また、リニューアルによってセキュリティやウェブアクセシビリティの基準を達成したこともあって、検索結果として上位に上がっていったことが影響しているのではないか、とも推測されます。

    今後の課題として小林様は、「登録してくださっている団体の中でも、毎日使っている団体もあれば、あまり活用していない団体もあってバラつきがあります。なので、登録団体の皆様からもっと活用していただけるように、何か施策を打っていきたいと考えています」と回答されました。

    また、システムについては「利用者からの意見を1つ1つ精査しながら、より見やすくなるように必要に応じてシステムを更新していければと思います」と要望を挙げてくださいました。

    お客様プロフィール

    江東区役所

    江東区は東京23区の東部に位置しており、東京駅や皇居、浅草、東京スカイツリー®などのターミナル駅や都内の観光スポット、さらに東京ディズニーリゾートも30分圏内と、『東京観光に適したエリア』です。歴史的にも常に水と関わりを持って発展を遂げてきた地域であり、都心にありながら豊かな水と緑に囲まれた『水彩都市』とも呼ばれます。区全域に広がる水と緑により、癒しの空間を満喫することができるのが江東区の魅力といえます。

    江東区役所
    本社所在地 東京都江東区東陽四丁目11番28号
    設立 昭和22年
    代表者 山﨑 孝明 区長
    従業員数 2,632名(令和4年4月1日時点)
    竹之内
    パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社
    サービスデザイン本部
    公共ソリューション部 7課 課長
    竹之内

    担当者コメント

    サイトリニューアル以降、目に見えてアクセス頻度が増加しておりお客様のお役に立つことができたと感じています。マルチデバイスに対応したことで、これからより多くの住民様に向けて効果的な情報発信ができてくるものと考えます。引き続き、地域コミュニティ活性化に向けて推進してまいります。

    ※掲載内容は取材当時の情報です

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