海外駐在員の複雑な健康診断の予約に、スムーズに対応。『完璧な仕事ぶりで本当にありがたい』

住友電装株式会社

業種
自動車部品製造
導入部署・部門
人事部

課題・背景

自動車用のワイヤーハーネスを製造するメーカーとして世界でトップシェアを誇る住友電装株式会社様は、海外33の国と地域に109の拠点があり、490名の駐在員様と300名余りの帯同家族様が駐在されています。駐在員様への脳ドック導入をきっかけに、健康診断の仕組みを見直すことになり、パーソルビジネスプロセスデザインのアウトソーシングサービスを導入されました。業務委託により細やかで的確な対応が可能となり、受診者の方からも「便利になったね」というお声が聞かれるようになりました。

Before

健康診断に脳ドックを追加することになり、多忙に
担当者は一日中電話をしているような状況
システムを導入するも、受診者からは苦情も

After

受診者にシステムを利用してもらい、業務も安定
着手できていなかった補助金請求なども可能に
受診者への対応も“ほぼ完璧”な仕事ぶり

目次

    導入前の課題

    海外赴任者の疾患を機に、健診の見直しをすることに

    高木様の所属する人事部グローバルHRグループでは、海外に赴任された駐在員や帯同家族、出張者様の「健康管理」「リスク管理」「給与関係」「福利厚生」などのサポートを実施しています。そして、そのなかでも高木様は「健康管理」の部分を担当されていました。

    海外に赴任される皆様は、全員が「健康」というわけではなく、むしろ何らかの所見を抱えている方が多かったようです。そのため、「事前に健康状態をしっかりと確認することが大切なんです」と高木様は話されていました。

    というのも、2013年に立て続けに海外赴任者が重大疾患を発症し、なかには命を落とされた方もいらっしゃったといいます。脳疾患やがん、感染症など、緊急搬送を要する事案もあり、健康診断の内容や仕組みを見直さなければならない、という機運が高まったのです。

    高木様
    住友電装株式会社 コーポレート本部
    人事部 グローバルHRグループ
    高木様

    取り組み内容

    日常業務に追われながらも健診予約システムを導入

    脳疾患による死亡事案が発生してしまった際、高木様は上司の方から「1週間で脳ドックを導入してほしい」と言われたようです。

    しかし、(現在もそうですが)約10年前の当時、脳ドックを駐在員全員に受診させている会社は多くありませんでした。取引している医療機関が全国に20箇所以上あったにもかかわらず、すべてでMRI検査を実施できるわけではなく、さらに、契約を開始しても、なかなか予約が取れず、担当者が一日中電話をしている、という状況だったようです。

    そんな様子を見ていた責任者の方が、当時から縁のあったテンプスタッフピープルを通して、テンプスタッフ・ライフサポート(現・パーソルビジネスプロセスデザイン)にお声がけくださって、『健康診断業務の委託』の相談がはじまりました。

    ただ、当時の人事部様は業務委託の提案を受けたものの、日常業務に追われる日々でなかなか業務委託へ着手することができず、くわえて提案金額でも折り合いがつかず、苦慮されていたと言います。それでも何とか関係者の力を借りながら、半年以上かかって当時の健診予約システムである『けんしんWEB』の導入にこぎつけられたのです。

    「今まで電話やFAXで行っていた健診予約を、システムで行うというのは画期的でした。ただ、不慣れな受診者からは、『やりづらい』とか『人事部で入力しておいてよ』とか、苦情をたくさん言われましたね」と高木様は当時を振り返って語られます。

    そして、根気よく説明を続けながら周囲の理解も得て、『けんしんWEB』を定着させていったのです。

    導入の効果

    複雑な仕組みを正確に理解してもらい、『完璧な仕事ぶり』

    導入前に課題になっていた「健康診断」「脳ドックの予約」に「予防接種」も加え、徐々にシステムを利用いただけるようになり、人事部の皆様の業務はかなり落ち着いた状況になったようです。高木様は次のような感想を口にされました。

    「アウトソーシングの業務は初めてで、最初にパーソルビジネスプロセスデザイン様から膨大なフローをいただいた時は、正直なところ『どうしよう』と戸惑いました。ただ、今思うと結果的には『導入してよかった』という感想です。弊社の複雑な健康診断の仕組みを正確にご理解いただいて、受診者への対応もほぼ完璧な仕事ぶりでありがたいです」

    なかなか着手できなかった、健康保険組合への補助金請求や、健診料の一括請求なども実施できるようになり、「少しずつですが、理想的な運用に近づいていった」と高木様。また、人事部様が海外駐在員向けの健診システムを導入したことで、駐在員の皆様からも「便利になったね」と言われるだけでなく、「健康」や「健康の大切さ」を意識される方も増え、会社としても結果的には、今回の改善が、海外での急な疾患を減少させることにつながったといいます。

    高木様

    現状と今後について高木様は、「今では『けんしんWEB』無しでは、海外健診の予約や一連の業務は考えられません。今後も担当者の方と連携しながら、健診業務を続けていきたいと考えております」と希望を語ってくださいました。

    お客様プロフィール

    住友電装株式会社

    1917年に創業した住友電装様は、クルマの中のさまざまな機器をつなぎ、電力や信号をすみずみまで伝える「ワイヤーハーネス」を製造する世界トップクラスの企業です。時代のニーズを先取りする高い技術力と研究開発をベースとして、カーメーカーをはじめとする多くのお客様の期待に応えていらっしゃいます。ワイヤーハーネス以外にも、エレクトロニクス製品やハイブリッド車用の製品など、幅広い製品群を展開。長年培ってきた「つなげる、つながる」技術を活かして、次世代のモビリティ社会に貢献していらっしゃいます。

    住友電装株式会社ロゴ
    本社所在地 三重県四日市市浜田町5番28号
    設立 1917(大正6)年12月22日
    代表者 代表取締役 執行役員社長 漆畑 憲一
    従業員数 7,255名 (2022年3月31日現在)
    住友電装株式会社様➁-1

    担当者コメント

    住友電装様の海外健診は、赴任前・一時帰国時など、限られた短い期間でのご受診が必要となります。迅速かつ臨機応変な対応を心掛け、多くのご受診者様に健康診断をご受診いただけるように運用しております。お客様のご状況やご要望に沿い、運用仕様をカスタマイズできることも、弊社健診支援サービスの強みの1つだと思います。これからも、お客様のご要望にお応えできるサービスをご提供できるよう邁進してまいります。

    大庭
    パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社
    人事ソリューション本部
    ヘルスケアソリューション部 1課
    大庭

    ※掲載内容は取材当時の情報です。

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