応募者の面接参加率が約2倍、採用率や採用単価も改善

日本ピザハット・コーポレーション株式会社

業種
飲食サービス
導入部署・部門
営業部 採用・トレーニング課

課題・背景

世界最大級の宅配ピザチェーンの日本ピザハット・コーポレーション株式会社様(以下、ピザハット様)は、クルーと呼ばれるスタッフを店舗主導で採用していたため、グループ全体での採用状況を把握するのが困難でした。さらに、繁忙期には採用活動が後回しになる店舗が発生し、採用プロセスの長期化や採用率にも影響が出ていました。そこで、採用業務をパーソルビジネスプロセスデザインに委託。店長の業務負担の軽減だけではなく、採用率も改善できています。

Before

・応募数を集めることはできていたが、そこから面接・採用に至る割合が少ない
・店長の業務量が多く、採用にかけられるマンパワーが足りていない
・採用の成否が事業の成長を左右するため、新規出店などの計画が立てにくい

After

・迅速な応募者対応が可能になり、面接参加率と採用率がともに向上した
・店長の責任で行われていた採用業務が大幅に軽減され、本来の業務に集中できるようになった
・安定した採用が実現できたことで、出店計画などが立てやすくなった

目次

    導入の目的

    各店舗に採用業務の負荷がかかり、採用率も低かった

    笠原 知昭 様
    日本ピザハット株式会社
    営業部 採用・トレーニング課
    笠原 知昭 様

    ピザ生地を店舗で仕込むなど、徹底的に手作りにこだわっているピザハット様。現在、店舗数の拡大にも注力しており、2018年度には40店舗以上新規出店するなど、500店舗達成を目指してクルーの採用活動にも力を入れています。

    事業展開の勢いを増すピザハット様ですが、リーマンショックが起きた2008年以前までは、クルーの採用活動を各店舗に任せていました。そのため、当時は全体での採用状況が可視化できず、各店舗の採用状況は店長に尋ねないと分からない状態でした。

    「採用活動を各店舗に任せていたことで、採用への熱量も店舗によって差がありました。ほかにも、店舗ではお客様対応が最優先のため、繁忙期になると応募者への対応がどうしても後回しになることがあり、時には応募者からの電話を受けられないケースも起きていたのです。面接までの日程調整も長引く傾向にあり、当時は100件の応募に対して面接参加率が4割、採用率が2割程度でした」。

    加えて、各店舗がおのおの求人メディアに出稿する費用が膨大になってきたため、メディア出稿をはじめとする採用活動を一括で管理するリクルートセンターを設置。2012年には、どの求人メディア経由で応募があったかなどのデータを一括確認できるシステムを導入しました。このことで、ある程度の費用削減や採用率向上に成功しましたが、各店舗にかかる採用業務の負荷軽減や採用率のさらなる向上という課題は、まだ残されたままでした。

    取り組み内容

    同業他社の成功実績と、業務内容を知ろうとする姿勢が決め手に

    残っていた課題を解消するため情報を収集する中で、親交があった大手飲食企業の人事担当者から紹介を受けたのが、パーソルビジネスプロセスデザインへの採用業務委託でした。その企業が業務委託により、100件の応募に対する面接設定件数を8割、そこからの面接参加率を9割、最終的な採用率を4割に上昇させたという成功実績を耳にしたことで、コールセンターを中心とした採用業務委託へと舵を切りました。

    「外部委託という施策は知っていましたが、その効果を同じ業種の企業から聞くことができたことで、当社もこの成功実績を目指して取り組んで行くことを決めました。契約後、パーソルビジネスプロセスデザインのコールセンタースタッフが、当社の店舗業務の視察や新入社員研修に参加し、ピザハットのことを理解しようと努力する姿勢にも心を動かされました」。

    2014年9月、東京都心の直営店を対象にトライアル運用を開始。2015年2月には対象エリアを大阪、横浜、川崎まで拡大しました。そこでの成果を受け、2015年8月には全直営店へと対象を広げ、現在はピザハット318店舗を対象とし、希望するフランチャイズ店にもパーソルビジネスプロセスデザインのサービスを導入しています。

    「全直営店を対象としたときに、宮崎コールセンターへの移転・拡大を決めました。実際に宮崎コールセンターを視察したところ、非常に洗練された空間でスタッフのみなさんが楽しそうに仕事をしている様子が見て取れました。壁にあった『宮崎弁禁止』の張り紙が印象に残っています。ちょっとしたことですが、パーソルビジネスプロセスデザインの気遣いを感じました」。

    導入の効果

    面接参加率が約2倍、採用率や採用単価も大幅に改善

    篠﨑 ありさ 様
    日本ピザハット株式会社
    営業部 採用・トレーニング課
    篠﨑 ありさ 様

    ピザハット様が実際にパーソルビジネスプロセスデザインへ委託している業務は、応募者からの電話受付・面接の日程調整・リマインドの連絡・不採用の連絡など。各店舗がおこなっていた応募者へのコンタクトを、コールセンターに集約しました。これにより、店舗側での採用活動の負荷が大幅に軽減したのです。

    「採用に関して店長がおこなうのは、面接と合格者に対する連絡のみになりました。近年はコンプライアンスの問題など、店長が取り組むべき業務が増えており、負担を強いていましたが、これで少し店長の業務に余裕ができました。そのぶん、面接時にしっかりと当社の事業や仕事の説明、そこに対する店長の思いなどを伝えることに時間を使ってもらえれば、応募者の働く意欲も増すと思います」。

    採用に関わる数字の面でも、改善が見られました。応募の電話から面接日設定までにかかる日数を平均3.7日から1日へ大幅に削減したことで、面接の出席率が40%から76%まで向上。1店舗の1カ月あたりの採用人数が、0.8人から1.3人になりました。採用単価に関しても1人あたり約5000円改善できました。

    特にピザハット様では、応募の一元管理により採用プロセスを可視化できたことが、大きな効果だと感じています。以前は応募数と採用数しか把握できませんでしたが、今では面接設定数や面接参加数などの数値が見えるようになり、次に打つべき改善施策を効率的に打てるようになりました。

    安定した採用の実現により、出店計画を進めやすくなったピザハット様。「今後も積極的な新規出店を計画しており、採用活動の強化は継続的な課題としてとらえています。現状の成果に満足しつつも、さらなる改善を推進するため、パーソルビジネスプロセスデザインにはさらなる採用業務効率化の提案や、管理システムや求人メディアなどの複合的な情報を元にしたプロセス改善提案を期待しています」。

    面接参加率が約2倍、採用率や採用単価も大幅に改善
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    お客様プロフィール

    日本ピザハット・コーポレーション株式会社

    1958年にアメリカ・カンザス州の小さなピザ屋からスタートしたピザハット様。現在は、世界100以上の国と地域に16,000店舗を有する世界最大のピザチェーンです。日本の第1号店は1973年にレストラン形式でオープンして以降、順調に店舗数を増やしていき、現在は日本全国に400店以上の店舗を展開しています。

    PizzaHut
    本社所在地 神奈川県横浜市西区みなとみらい4丁目4番5号 横浜アイマークプレイス
    設立2013年(平成25年)5月
    代表者代表取締役社長 篠崎 幸男
    従業員数正社員 340名、アルバイト約3,250名(連結)
    ピザハット外観
    ピザハット外観
    商品イメージ
    商品イメージ
    嶋田 由香梨
    パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社
    第四事業本部 営業部
    嶋田 由香梨

    担当者コメント

    ピザハット様から採用活動に関する業務を改善したいというご相談をいただいたのは2014年。そこから当社がパートナーとして何ができるのか、しっかりと見きわめてご提案させていただきました。現在は、社員の皆さまが本来業務に集中できるようになったとのことで、とてもうれしく思っています。今後もピザハット様にとってより良いパートナーであり続けられるよう、全力でサポートしてまいります。

    掲載内容は取材当時の情報です。

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